e-特集北海道新幹線

道南でホテル改装相次ぐ/観光客呼び込みへ

2015年1月17日付

 北海道新幹線の開業を控え、函館市など道南でホテル事業者による投資が活発化している。国内外からより多くの観光客を呼び込もうと、客室など主要な施設をリニューアルする動きが続く。2016年3月に予定される新幹線開業まで1年2カ月。地元からは「ホテル事業者による投資はこれからもっと増える」との声が聞かれる。

道南地域でホテル事業者による投資が活発化

新幹線開業を見据えリニューアル工事が進む(写真は函館国際ホテル)

 道内外でビジネスホテルなどを運営するホテルテトラ(本社・函館)は、JR函館駅前の函館プラザホテルを改装し、ホテルテトラ函館駅前に名称を変え昨年12月にオープン。新幹線開業でビジネスや観光による需要が増すことを見越して客室を一新した。

 ゴルフ場などを運営する恵庭開発(本社・札幌)は、函館国際ホテルの第2期リニューアル工事をこのほど始めた。投資額は約3億円。本館客室の改装に合わせ、照明器具のLED化やガスコージェネレーション設備導入に取り組み、集客力を高める。

 道内大手の野口観光(本社・登別)は、湯の川温泉で運営する湯元啄木亭の全面改装を計画する。客室数を300室から250室に減らし、一室当たりの面積を今よりも広くして中間層向けの施設に変える。15億円を投じ現在取り組んでいる北湯沢温泉・湯元名水亭のリニューアル後に着手するとしている。

 さらに、プリンスホテル(本社・東京)が、函館大沼プリンスホテルを約4億円で大規模改装する方針を決定。4月18日の新装オープンを目指し工事を始めた。全292室を改装して一部を高級仕様にしたり、レストラン、宴会場、ロビー・エントランスを新たにする。同ホテルでは、この取り組みを通じてインバウンド(訪日外国人)やシニア層の需要により対応できるようにしたいとする。

 このほか、函館元町ホテルやゲストハウスの函館ペリーハウス、長期滞在型コンドミニアムのスパ&カーサ函館といった中小のホテルでも集客増を見越した改装や増築が増えている。函館商工会議所の永沢大樹新幹線函館開業対策室長は、「ことしもホテル事業者による改装が相次ぐと思っている。開業までに投資をしようとする事業者はもちろん、開業後の状況を見て判断する事業者も多いのでは」と話す。

 新幹線開業により、終着の新函館北斗駅から仙台までの移動時間は約2時間半、東京までは約4時間に短縮される。地元経済界では、東北各県をはじめ、埼玉、栃木、群馬の北関東各県、新潟、長野といった上信越地域から新幹線を利用して道南を訪れる人が増えるとみている。

 函館ホテル旅館協同組合の遠藤浩司理事長は「函館を訪れる観光客の数を今の470万人から550万人に増やすことが目標」と説明。新幹線を起爆剤に国内外からより多くの観光客を呼び込むため、施設面での対応を図ろうとする事業者の意識が強くなっていると指摘している。

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