e-特集北海道新幹線

大内道経連会長に聞く/新幹線で東北と連携し観光振興に新展開を

2015年12月12日付

 北海道新幹線開業までもうすぐ100日を切る。道南と東北地域がつながることから、北海道経済連合会ではこれをビジネスチャンスと捉え、東北経済連合会と連携を取りながら、観光振興の仕組みなどを探っている。新幹線がどのような効果を生み、道内に波及させるのか大内全会長に聞いた。

 ―道南と東北で、どのような経済連携が進むと期待するか。

大内全道経連会長  北海道新幹線ができるということは、本道と東北が近くなるということ。仙台から函館までを考えた場合、今は青森での乗り換えを含めて約3時間40分かかるが、これが新幹線だと1時間ほど短縮されるため、時間短縮の効果は大きい。人の行き来も往来がしやすくなり、人の流れは活発化する。

 青森のねぶた祭りでは、当日、県内で宿泊施設の予約を取るのが難しく、他県に行く観光客がいると聞く。その時は函館を利用することも考えられるし、函館でコンサートなどの大規模なイベントがあれば青森への宿泊もあり得る。北海道と東北をまたぐような観光ルートの新たな道も開けてくるのではないか。

 ―道南だけでなく、新幹線効果を道内全域に広げていくべきとの指摘もある。

 札幌をはじめ、知床などの道東も観光地として人気の一つだが、そこまで行く2次交通が課題となっていて、各地で検討が進められている。2015年度は道横断道白糠IC―阿寒ICが開通予定など釧路に向かって延伸しているが、それでも全体で考えると交通インフラは遅れている。少しずつ着実に高規格道路が延びていくよう、国とタイアップしていければいい。

 道内の宿泊施設についても足りているとは思っていない。最近では、鶴雅グループなどが優良なホテルをつくり、外国人観光客から人気を集めている。こうした動きから、函館を起点に北、東へと人を呼び込める環境が整ってくるのではないかと期待している。

 ―函館をはじめ道南地域に期待することは。

 函館はまだまだ外に出していくリソースはたくさんある。近郊を見ても大沼では秋の紅葉は特にきれいなだけに、質の高いホテルなどの整備を進めれば一大リゾートとなる可能性がある。知内町から福島町間の海岸沿いの一部には道路がなく、手付かずの自然がある。そういったものを観光に利用するなど道南全体で売り込むことが必要だ。

 こうした取り組みによって、東北をはじめ、関東からも道南に観光客を呼び込み、「函館プラス1」でほかの道内地域にも泊まってくれる環境ができればいい。

 3月26日に新幹線が開業するが、札幌延伸まではあと15年かかる。1年でも早い札幌開業は道民そろっての願いだ。道経連としても、それを実現できるよう、行政と一緒になって取り組んでいきたい。

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