e-特集北海道新幹線

JR北海道が青函トンネルの避難誘導設備を増強/3―4億円投入

2015年12月23日付

 来年3月26日の北海道新幹線開業に向け、JR北海道は22日、青函トンネル避難誘導設備の増強策を発表した。斜坑口待機設備や避難誘導ライン表示の新設をはじめ、携帯電話の通話エリア整備や避難通路の改善、照明設備の増設などを進め、開業に間に合わせる。整備費用は全体で3億―4億円を見込む。

 青函トンネルには緊急時避難施設の定点2カ所(竜飛、吉岡)と陸底部斜坑4カ所がある。定点2カ所では、新幹線定員731人に対応した待機用設備の増強を図る。竜飛では固定式椅子を304席から420席に、吉岡では392席から484席にそれぞれ増やす。

 また両定点共通として、約300人分の着座用備品を備えるとともに、仮設トイレも15組増設する。避難所から救援列車への誘導サインを新設するほか、本坑からホームへ上がるための着脱式階段や上下線連絡斜路への手すりを新たに設け、避難通路設備の改善を図る。

 このほか、固定電話を両定点に3台ずつ設置済み。携帯電話の通話エリア整備に向け、通信事業者と準備を進めている。2016年度上期の完了を目指し、作業用の機能を確保しつつ斜坑ケーブルカーの定員を15人乗りから38人乗りへと増やす。

 各陸底部斜坑には、着座による待機のための備品を約500人分備えるほか、照明設備の増設や本坑から避難所に至る経路の段差解消、立ち入り禁止箇所への侵入防止柵設置などを行う。16年度上期までに監視カメラと放送設備を設置する。

 定点、陸底部斜坑以外では、本坑から避難所までと、作業坑から避難所までの誘導サインを現行500m間隔から250m間隔に変更。保線用モーターカーでのけん引用人車(24人乗り)を木古内、奥津軽保守基地に1両ずつ配置する。

 22日の会見で田畑正信常務は「これで良しということはなく、全てを設備で補完することは難しい。安全にお客に避難してもらうよう、いろいろなケースを想定した訓練の充実なども図っていきたい」と述べた。

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