e-特集北海道新幹線

倶知安商工会議所会頭の阿部和則氏に新幹線開業でインタビュー

2016年3月26日付

 きょう26日、待望の開業を迎える北海道新幹線。札幌延伸を見据え、ルート沿線の自治体は、新幹線を利用した経済の活性化対策に力を入れている。コンドミニアムの建設など相次ぐ海外投資に沸く倶知安町にも新駅が設置される。阿部和則倶知安商工会議所会頭に、新幹線への期待とまちづくりの展望を聞いた。

 ―新幹線開業と新倶知安駅に期待することは。

阿部和則倶知安商工会議所会頭  新幹線建設の過程で、資材や食料品の需要増による経済効果の波及が期待される。また、国からの補助金を受けながらのまちづくり活性化事業を町と共に進めている。現在は空き家などで虫食い状態となっている駅前通を活性化させ、観光客が気持ちよく地元住民と交流できる空間をつくりたい。

 駅前通付近には商工会議所が340坪程度の土地を保有しており、ここに交流施設を整備したいと考えている。富良野市にあるマルシェのような場所が理想。まちづくり株式会社の設立も計画している。

 ―外国人観光客の急増とともにアジア系投資会社によるコンドミニアム開発などが進んでいるが。

 投資は現在、中国、マレーシア、シンガポール、香港などが強い。問題は、彼らが建設事業を立ち上げても、それに参画するには英語での対話が必要なことなどから、当初は地元企業は敬遠している状況だった。

 しかし最近は、地元建設業者も共同体に参加してリゾート地開発に加わったり、食料品店が海外の事業者に商品を提供するなど、良い変化が起こっている。地域の経済活性化のチャンスは無限大だ。

 ―観光を生かした広域連携についての考え方は。

 倶知安町に訪れる外国人観光客の過ごし方は、コンドミニアムなどでの長期滞在が基本。スキー場などでウインタースポーツを楽しみながら、地元の文化に慣れ親しむためにダウンタウンにも下りてくる。そこで地元の住民との交流も楽しむ。倶知安町を拠点に余市や小樽、札幌にも遊びに行く。北海道に限らず京都などにも赴く場合もある。

 このため、新函館北斗駅から倶知安、そして洞爺湖温泉に向かう広域周遊の高速バスやレンタカー会社の営業など、2次交通の整備が肝要となってくる。

 ―新幹線延伸までに倶知安町をどのような町にしたいか。

 日本人、外国人問わず、倶知安町の駅前が気持ちよく観光客を迎え入れる玄関として機能し、町自体を快適に滞在できる空間にするため、町と連携しながらのまちづくりを進めたい。倶知安町は後志総合局があり、住民には官公庁のまち、農業のまちという認識が根強くある。これを観光のまちでもあるという認識に変えていきたい。

 阿部 和則氏(あべ・かずのり)1950年5月生まれ、倶知安町出身。92年に平和事務機設立、社長に就任。倶知安商工会議所では2006年4月に副会頭、14年3月から現職。

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