e-特集北海道新幹線

道民の期待乗せ新幹線始動/歓喜に沸いた開業日

2016年3月29日付

 北海道新幹線が開業した26日、新函館北斗駅には、新時代の幕開けを体感しようと多くの人が詰め掛けた。地域の振興や経済活性化といった道民の期待を背に、新幹線は津軽海峡を越えた。

 午前5時45分、改札内コンコースで始まった開業式典。国土交通省の石井啓一大臣や本道選出の衆院議員、高橋はるみ知事ら多くの関係者が会場に集まった。

津軽海峡を越えてきた乗客を歓迎した

高橋知事(前列中央)らが横断幕を持ち、
新幹線で来道した乗客を迎えた

 石井大臣は、整備計画決定から40年以上にわたる紆余(うよ)曲折を経て、「北の大地まで新幹線がつながった」と強調。2030年末の札幌延伸を着実に推進すると付け加えた。

 東京へ向かう一番列車H5系の「はやぶさ10号」を送り出すため、11番ホームでは、先頭車両横でテープカットとくす玉割りを挙行。祝・開業の文字が躍ると歓声が上がった。隣の12番ホームには、入場券を購入した見物客が出発の瞬間を見守った。

 午前6時35分。鳴海正新函館北斗駅長が右手を挙げる。「出発進行」の大きな掛け声とともにラベンダー色の帯が付いたH5系が汽笛を鳴らし、動きだす。駅ホームに加え、立体駐車場屋上から見物客が一斉に開業祝いの小旗を振り、新幹線時代の到来を喜んだ。

多くの見物客が東京行き一番列車の出発を見守った

鳴海駅長による「出発進行」の合図で
新幹線が東京に向け走り出した

 午前7時38分には、新青森駅発のはやて91号が新函館北斗駅に到着。高橋知事や北海道商工会議所連合会の高向巌会頭らが、歓迎の横断幕を持ち東北から来た乗客を迎えた。

 乗り合わせた東京在住の親子は「息子は初めての新幹線。青函が近くなり、一緒にまとまって観光ができることを実感した」、横浜市から来たという夫妻は「青函トンネルを抜けた瞬間、車窓から北海道の大地が広がり、感動した」と話した。

 乗客の中には、26日に北海道新幹線の開業を知り、盛岡から当日券を買い乗り込んだ人も。本州と本道の所要時間が格段に短くなったことで、交流人口の流れは確実に変化することが予想される。

経済界から喜びの声

■高向巌北海道商工会議所連合会会頭

 時間的に近くなった東北との交流・協力関係を進める。一日も早く札幌延伸を実現し、北海道が食糧基地、観光基地として日本のために大きく貢献できるよう努力する。

■大内全北海道経済連合会会長

 全道に経済効果が及ぶような新幹線であり続けてほしい。新函館北斗駅前はレンタカー会社が目立つが、今後、ホテルが建つということで、少しずつ駅としての意味合いが出てくるのではないか。

■岩田圭剛北海道建設業協会会長

 大勢の方々がものすごい熱意を持ってやってきたこと。あらためて札幌延伸を一日も早くという思いが出てきた。道内の建設業界が一致団結しなければならない。

■松本栄一函館商工会議所会頭

 海路で栄えた函館にとって第二の開港だ。これから、新幹線をいかに利活用していくかが問われる。チャンスをつかみ、まち全体に好循環がもたらされるよう取り組む。

■石井純二北洋銀行頭取

 東北と北海道の経済交流を促進させ、新たなビジネスの創出、それに対するサポートを考えなければならない。観光、食など共通する強みで、相乗効果を出せれば。

■笹原晶博北海道銀行頭取

 新幹線で道内に入り、飛行機、船を使って出るというプランも考えられる。本州の地銀と連携している当行でも、新幹線による新たな経済圏を大いに活用していく。

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