【おとなの養生訓 當瀬規嗣】第287回 「サルコペニア」要介護回避へ筋肉維持を
サルコペニアとは筋肉がやせてしまうこと、つまり筋萎縮(きんいしゅく)のことを指しています。サルコペニアは、さまざまな原因で起こることが分かっています。
まず、筋肉は使わないと、次第にやせていきます。筋肉がやせると、当然、筋力が低下します。筋力が低下すると、単純に力が出ないというだけでなく、関節の動きが悪くなるので、動作がうまくいかなくなったり、姿勢が維持できなくなったりします。病気やけがで長期に臥床(がしょう)すると起こりやすくなります。また、骨折などでギプスや装具を付ける