MICS活用し受け入れ施設を新設 長万部町と八雲町

2018年01月24日 19時00分

 長万部町と八雲町は、汚水処理施設共同整備事業(MICS)を活用し、それぞれの下水処理場内にし尿・浄化槽汚泥の受け入れ施設を新設する。2018―19年度の施工、20年度の供用開始を目指す。発注については日本下水道事業団と協定を結ぶ。工事費は、両施設合わせて十数億円となる見込み。

 両町のし尿関係は現在、両町で構成する山越郡衛生処理組合のうちうらクリーンセンター(長万部町豊津35の4)で処理している。ただ、1994年に稼働開始して以降、設備などの老朽化が進み、将来的に大規模な修繕が必要な状況にあった。

 そこで、現地での更新、どちらかの町への移転改築、各町個別の下水施設で共同処理するMICS事業の3通りを比較検討。その結果、MICS事業が合理的との結論に達し、16年度から設計などを進めている。

 新設するのは、混入物を取り除き、細かく砕いた後、汚水処理できる濃度まで薄めて下水道の処理工程へと送る前処理施設。搬入車の受け入れ室や沈砂・受け入れ槽、破砕ポンプ、きょう雑物除去装置、流量調整槽、脱臭設備などを整備する。

 長万部町は長万部終末処理場(旭浜4の8)、八雲は八雲下水浄化センター(三杉町20の6)の敷地内に建設。計画受け入れ量は長万部が1日当たり12m³、八雲が同26・4m³を想定している。

 日本下水道事業団の発注で長万部はオリジナル設計、八雲はドーコンがそれぞれ設計を担当。工事は土木・建築、機械、電気などに分けて入札する見通しで、長万部は建設地が軟弱地盤のため基礎工事の費用がかさむと予想されている。


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