事業内職業訓練校の帯広地方高等職業訓練校は4月に木造建築科を10年ぶりに開校する。入校予定の3人は所属企業で働きながら、1年かけて建築大工の技術取得に励む。
同訓練校は1977年に開校。木造建築のほか建築塗装、鉄筋コンクリート、建築板金、造園の全5科を置く。木造建築科は開校以来636人の訓練生を輩出したが、入校希望者がいなかったため2008年を最後に休校状態が続いていた。
帯広建築工業協同組合では組合各社に訓練生募集を呼び掛けてきた。18年度に入校希望者が3人集まったことで開校が決まった。4月開校に向けて同組合では現場検査員らで講師陣を組み、授業を行う体制を整えている。
同組合の小沢昌博理事長は「10年ぶりの開校は私たちの業界にとって明るい兆し。1年だけでなく毎年続けていけるよう、これからも組合各社に協力を呼び掛けていく」と話していた。