北広島市建設業協会は17日、星槎道都大の学生を対象に現場見学会を開いた。建築現場2カ所を回り、地元の大学生に作業の様子や安全管理の工夫を紹介した。
2016年度に続き、2回目の見学会。参加したのは同大美術学部建築学科の2年生33人で、うち10人が女性だった。
はじめに見学したのは、北広島市発注の市住共栄団地建て替え4号棟のうち建築主体(玉川組・広島建設共同体)。足場の幅木の意義や、北海道胆振東部地震で2日間休業していたことを説明した。記念撮影にはドローンを活用した。
次に、千歳市発注の第2庁舎建設(岩倉建設・中山建設・千歳建設共同体)を訪れた。ジェット機のごう音が響く中、騒音低減用サッシの導入など建具による対策を紹介。工程管理と安全管理の難しさも伝えた。
学生は担当者の説明を聞いてメモを取ったり、スマートフォンで写真を撮影するなど、興味深そうに現場内を歩いていた。
木村裕会長は「生の現場を見て、若い学生に土木建築業界に関心を持ってもらいたい。将来の若手技術者確保の一助にもなれば」と話していた。