帯広空調衛生工事業協会は20日、帯広工高で施工体験を通じた業界説明会を開催した。電子機械科の2年生約40人が参加。同協会の会員に教わりながら配管作業を体験し、機械設備業界への関心を高めた。
1997年度に帯広工高電子機械科に設備システムコースが新設されて以降、同協会は、将来の職業選択の参考にと同科の1年生を招いて建設現場の見学会を開いている。今回は、さらに踏み込んで仕事の流れや実際の作業を体験してもらい入職につなげようと業界説明会を企画した。
西藤博行会長は「今も3K(きつい・汚い・危険)だと思っている人がいるが、今回は建設業全体の負のイメージ払拭(ふっしょく)が目的。昔とは図面の描き方や使っている道具が違い、残業があったり危険な業界ではないので業界全体に興味を持ってほしい」と狙いを話す。
座学では、管工事業の仕事内容、現場代理人や配管工などの職種の違いについて学んだ。実習はCADによる製図に取り組んだ後、コンパネを壁に見立てて配管や蛇口の取り付けを体験。生徒らは会員の指導を受けながら確実に工程をこなしていった。
帯広工高の細野善明電子機械科長は「日常に欠かせない水回りについて設備業者が実際にやっていることを体験できた。施工管理技士など資格のことも分かり生徒にはいい影響になった」と話していた。