旭川市は、近文リサイクルプラザに代わる新たな缶・瓶等資源物中間処理施設の建設地を、東旭川町上兵村282の旧東旭川清浄所跡地に決めた。旭川市環境センター隣の敷地約1万6000m²で、市は近く環境影響調査に着手する。
近文清掃工場そばに位置する近文リサイクルプラザは、1万1864m²の敷地内に管理棟(RC造、平屋、延べ748m²)と工場棟(S造、平屋、延べ1277m²)などが立地。缶、瓶、紙パックなどを中間処理している。
施設、設備とも老朽化しており、作業を安全で効率的に進めるには手狭であることから再整備する。しかし現施設を稼働しながら敷地内に整備することは困難であることから、市は利用可能な市有地を活用する方針を掲げ、これまで建設地の選定を進めてきた。
新しい工場棟は延べ約3000m²、管理棟は約850m²で、受け入れ貯留ヤードは缶が520m²、瓶が260m²で計画。受け入れホッパーや破砕・除袋機、磁力選別機、アルミ選別機、手選別コンベヤー、金属圧縮成型機なども設置する考えだ。
中間処理施設は公設民営(DBO)方式のため、市は事業者の選定方法や募集開始時期などを定めた実施方針と設計施工、施設の運営管理に関して事業者に最低限求めることを定めた要求水準書を19年度内に公表できるよう準備を進めている。
2020年度に設計施工と供用開始後20年間の運営・維持管理を担う事業者を選定し、21―22年度に設計施工を進め、23年度の供用開始を予定。実施方針作成から、事業者選定までを総合的に支援するアドバイザリー業務の指名競争入札を5月27日に実施し、エックス日本都市研究所が1890万円で落札した。
概算事業費は、施設整備費に29億2400万円、20年間の運営維持管理費に25億1500万円を試算している。