北広島市はJR北広島駅西口周辺地区に関し、民間開発の高い市場性があると方向付けた。8月に実施したサウンディング型市場調査の結果を踏まえて判断した。整備に関する基本構想を年度内に策定し、2020年度の事業者選定に備える。ボールパーク(BP)建設で高まる市場ニーズを把握し、駅周辺の一体的な活用を図る。
26日の市議会総務常任委員会で、企画財政部の川村裕樹部長、企画課の橋本征紀課長が結果を説明した。
調査の対象は、駅前西口公園・ロータリーや北広公園隣接地、市営西駐車場など未利用市有地5カ所。駅周辺のにぎわい創出、魅力形成に向け、8月26日から30日にかけて道内外の5事業者と対話した。
参加事業者は西口周辺のポテンシャルは高く、BPの影響で事業の可能性があると判断。札幌市と新千歳空港の中間にあり、利便性も良いと評価した。
各市有地については、マンションを含めた住居、飲食店をはじめとする商業施設、ホテルなどの宿泊施設とさまざまな事業が見込め、民有地を含めた一体の整備でより魅力的になると提案した。
また、西口駅前でBP来場者用のシャトルバス乗降場などを十分に確保するには、スペース確保の面から西口公園の移転や縮小、廃止を検討すべきだと指摘した。
一方、駅から距離のある市有地は事業実現の可能性が低いとみている。
この日の総務常任委員会で川村部長は20年度の事業者選定に対し「市場性があることを前提に仕様を作る」と述べた。
着工は21年度を予定。BPが23年3月開業のため、22年度のロータリー完成を必須とし、進ちょくに合わせた周辺整備を想定する。