市議会で秋元札幌市長が表明
秋元克広札幌市長は4日、新築を計画する仮称・札幌博物館の候補地を中央区の中島公園[MAP↗]内とする考えを表明した。都心にありながら自然、歴史、文化を感じられる立地で「周辺に大規模MICE施設の建設が決まり、高い集客性が期待できる」と選定理由を挙げた。
同日の4定市議会代表質問で、小田昌博氏(自民党)の質問に答えた。
博物館を巡っては、3月に施設の方向性を示した展示・事業基本計画を策定。候補地は当初、さっぽろ芸術文化の館跡地(中央区北1条西12丁目)を想定していたが、施設の方向性や都心の土地利用状況を踏まえ、中島公園を含め再検討を進めていた。
自然史分野と街の歴史や文化を迫力ある、展示で伝えることを基本方針とする考え。来館者は旅行者や小中学生などを主要層に見込んでいる。
公園内のどこを候補地とするかは未定。2022年度までに整備、管理運営手法の検討を進め、建設年次や運営手法を含め具体化を図る。
中島公園は鴨々川沿いの緑が多い公園で、豊平館など国の重要文化財、札幌コンサートホール「Kitara」など文化施設が立地する。地下鉄南北線中島公園駅と直結し利便性は高い。
駅周辺では札幌パークホテルの建て替えに合わせ、市がホテルと一体で5000人規模のイベントの受け皿となる大規模MICE施設の整備を計画している。
(北海道建設新聞2019年12月5日付12面より)