24億円投じオーバーレイ 初弾を3月にも公告・入札
帯広市は2021年度から3カ年で、帯広空港の誘導路を改良する計画だ。約24億円を投じ、延長2940㍍の切削オーバーレイを施す。20年度までに実施した滑走路改良と同様に舗装と電気に分割。国の補助採択の時期によっては、初弾工を3月にも一般競争公告・入札する見通しだ。誘導路改良の完了後、24年度には滑走路端安全区域(RESA)の新設を計画している。
市は19年度、同空港の基本施設改良に着工。24年度完了を目指し、概算の総事業費は56億円を試算する。うち26億円を投じた滑走路改良は20年度で完了した。
誘導路は南北に延び、大型機に対応したLA―1の舗装で幅員は23㍍。約20年前に舗装を打ち換えたが経年劣化しているため、全面的に切削オーバーレイを行う。実施設計は日本工営が担当している。
切削厚は舗装箇所の状況に応じて13―17㌢を想定。予算の状況によるが、南側から順に進める計画だ。
工事発注時期は、舗装の11月上旬、電気の同下旬完成から逆算し、余裕ある工期設定にも配慮しながら判断する。
RESA新設は、国際民間航空機関(ICAO)からの勧告を受けて16年度に検討を開始。滑走路南端に整備する計画で、90㍍四方の規模を見込む。単年で施工し、敷地の傾斜を解消しながら平地を造成する。
21年度の空港整備では、航空灯火・電力監視制御装置設置にも取り組む予定。制御装置製造は富士電機が担当した。
(北海道建設新聞2021年1月29日付15面より)