9年間で23億円投入
倶知安町は、2023―31年度を期間とする社会教育施設個別施設計画を策定した。町営プールや世代交流センターの複合化のほか、旭ケ丘スキー場のジャンプ台解体、総合体育館改修などを盛り込んだ。予定事業費として約23億円を積み上げている。
社会教育関連15施設が対象。築30年以上の施設が多く、更新時期の集中が見込まれるため、人口規模や財政状況を踏まえて今後の方向性をまとめた。
町営プールは倶知安小、東小のプールと世代交流センター、青少年センター(絵本館)の機能を集約し、世代交流センターなどが立つ南3条東4丁目で建て替える方針。多世代の活用を想定し、文化・健康づくりの新たな拠点を目指すとともに、複合施設として総量の適正化を図る。25年度の着工を想定する。
旭ケ丘スキー場は24年度にジャンプ台と審判台の解体、総合体育館は26、28年度に屋根・屋上や外壁の改修を予定するほか、両施設ともLED照明に改修する。
年度別の事業費は23年度が約9500万円、24年度が約3億3600万円、25年度が約13億1900万円、26年度が約3億6100万円、27年度が約7600万円、28年度が約1億3600万円、整備予定の無い29、30年度を挟み、31年度が約100万円となっている。
このほか、62年度までの維持管理費は84億8000万円を試算。長寿命化を基本とした今回の社会教育施設個別施設計画により、築30年で大規模改修、築60年で建て替えといった従来型に比べて2割減となる見込みだ。
施設別の年次計画は次の通り。(町営プールは基本構想策定段階)
▽総合体育館=23年度トイレなど改修、25年度改修設計、照明LED化、26年度屋根・屋上改修、28年度外壁改修▽町営プールなど複合施設=23年度基本計画、世代交流センター・絵本館・文化財保存庫除却設計、24年度基本・実施設計、世代交流センター・絵本館・文化財保存庫除却、25年度建設、旧プール除却設計、26年度外構、旧プール除却
▽野球場等体育施設=31年度屋根・屋上・外壁改修▽旭ケ丘スキー場=23年度ジャンプ台除却設計、24年度除却、25年度照明LED化▽文化福祉センター=23年度融雪ボイラ・音響調整卓ほか更新、25年度照明LED化、27年度屋根・屋上・外壁改修、照明設備更新▽小川原脩記念美術館=23年度照明LED化、25年度屋根・屋上改修