室蘭市は、建物解体を条件とした市有地売却の入札を13日に執行し、廃棄物処理などを手掛けるアールアンドイー(本社・登別)と契約を結んだ。市は解体費が土地の評価額を上回ると見積もり、最低入札価格をマイナス335万4000円に設定したが、同社はプラス5万円で落札していた。
売却するのは、東町3丁目1の48ほかの旧室蘭地方高等職業訓練校跡地など1698m²。1971年完成でRC造、2階、延べ720m²の校舎などが残っているが、老朽化のため再活用はできない。
市は事前に自前で解体するよりも民間事業者に任せた方がコストを抑えられる可能性があることから、10月に建物解体を条件として土地売却を一般競争公告した。入札者の土地評価額が解体費を下回る場合は入札額がマイナスとなるため、差額を市が負担する方式を採り入れている。
今回は落札額が5万円だったため市側の負担は発生せず、契約締結後に落札者が売買代金を納付する形となる。
この土地は、イタンキ工業団地内で準工業地域の指定を受けている。