年内にも施工者 北広島市内の急病センターなど複合施設

2017年11月19日 09時30分

 社会医療法人即仁会(北広島市中央6丁目2の2、野村直弘理事長)は、北広島市内で計画する、市の夜間急病センターと福祉センターが入る複合施設新築について、12月の第4回定例市議会で債務負担行為設定の議決が得られれば、年内にも施工業者を決定したい考えだ。現在、数社に見積もりを依頼。着工は2018年の雪解け後となる見込み。

 北広島病院を移転改築した同法人は、北広島市栄町1丁目の旧病院施設を解体し、サテライト診療所が入る複合施設を整備する。

 北進町1丁目5にある市福祉センターには、夜間急病センターと社会福祉協議会、こども発達センターなどが入っているが、老朽化と狭あい化が進んでいるほか、搬送口の屋根が低く、高規格救急車が入れないことが課題となっている。このため、複合施設の約9割の床を借り、これらの機能を移転する。

 旧病院はRC造、地下1地上4階、延べ4783m²の規模で、解体には4カ月程度かかる見込み。解体と施工は別発注とし、冬場に解体を済ませ、雪解け後に着工する。解体を含めて15カ月の工期を見込んでいる。

 解体後は約2000m²の敷地にS造、3階、延べ3108m²の規模で建設。市はこのうち、延べ2733m²を賃借し、1階に夜間急病センターとサテライト診療所、医師会事務室、2階に社会福祉協議会と生活困窮者自立相談支援事業所「ぽると」、3階にこども発達支援センターを配置し、屋上は同センターの園庭とする。

 同法人と市は20年の定期建物賃貸借契約を結ぶ予定で、賃借料は月額708万3000円、年額8500万円、20年間で17億円と試算。契約終了後は市に無償譲渡され、公共施設として活用する。


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