厚沢部町が2019年4月供用開始を目指す認定こども園の基本設計がまとまった。規模はW造、平屋、延べ1490m²。内部から屋根を見上げると三角の梁が見える特徴的な意匠となっている。外構を含む工事費は7億9000万円と試算している。
町内の厚沢部、鶉、館の3保育所を統合して新設するもの。指名型プロポーザル方式を採用した基本設計は、アトリエブンクが担当した。赤沼町377の1にある赤沼ひまわりの丘公園の敷地内に建設する。
屋根部分は、平らな形状を選択し、降雪による重みの影響を小さくする一方、内部から見上げると複数の三角屋根状の梁が見えるように構成。町内の景観と調和するように、山をイメージしたデザインとなっている。
諸機能では調理室や遊戯室、午睡室のほか、子育て支援センター、発達支援室を設置する。
建設地の形状により、玄関部から逆側のテラス部分は1・4m程度の勾配が生じる見込み。そこでテラスからは階段などを設けて、園庭と接続する方針だ。
整備には国土交通省のサステナブル建築物等先導事業(木造先導型)の補助を活用する考え。順調に採択された場合、18年1月から実施設計に移行し、3月末の業務完了を目指す。その後は6月に着工し、19年3月に完成というスケジュールを描いている。