寿都町は、樽岸町地区で風力発電所の建設を計画している。発電出力は最大4万9000㌔㍗で、風力発電機は2000㌔㍗級を24基か、3500㌔㍗級14基程度を設置する。2023年春に着工し、おおむね2年程度で竣工させる。
既存の町営風力発電所が更新期を迎えることを踏まえ、25日に仮称・寿都町風力発電事業として計画段階配慮書の縦覧を開始した。
これによると、事業実施想定区域は寿都湾に面した町内樽岸町の約675ha。風力発電機は1基当たり2000―3000㌔㍗。寸法はローター直径80―116m、地上高は最高点が118―150mとなる。機器を積んだ荷物は、岩内港で水揚げして、229号で輸送する。変電施設、送電線、系統連絡地点は検討中とした。
今後、環境アセスメントの手続きとして方法書、準備書、評価書の作成・縦覧を2―3年ほどかけて進める。
稼働中の町営風力発電所では、寿都温泉ゆべつのゆ風力発電所、寿の都第1・2風力発電所、風太風力発電所で計11基を保有し、最大出力は1万6580㌔㍗。売電収益は、街灯電気料の助成やバス路線維持の補助などに充当している。
事業費は明らかにしていない。ちなみに同町が10―11年度の2カ年で整備した風太風力第2発電所は、2基に総事業費約19億円を投じている。