BP構想実現へ北広島市が専門部署を設置

2018年05月15日 19時00分

 北海道日本ハムファイターズのボールパーク(BP)構想実現のための北広島市の専門部署「BP推進室」の室長に1日付で就いた川村裕樹企画財政部長。1年以上にわたる球団との実務者協議を引っ張り、候補地内定にこぎ着けたが「BPはいろいろあるまちの魅力の一つ」とのスタンスを保つ。一方、直接的な価値以外の効果も見越し、BPをまちの将来にどう活用できるか策を練る。

 球団は2023年3月の開幕に合わせた開業を目指し、20年5月の着工を予定する。前例のない大プロジェクトである上、JR北海道や道、国との協議を進めながらのタイトなスケジュールをこなすため専門部署を設置。7月1日にはBP推進課とBP施設課に分課する。

BPの可能性を語る川村室長

 川村室長は「30代の主査以下が多い。専門知識があり、将来までBPに関われる若手を集めた」と説明する。

 北広島はスポーツを核にしたまちづくりだけではなく、工業団地や閑静な住宅街など多様な顔がある。BPにのみ依存し「民間の景気に左右されるまちは危険」との認識を持ち、あくまで一要素として位置付ける。

 BPができても「娯楽施設が来てにぎわいができました、では駄目」と指摘。BP効果をまち全体に波及させるため、都市計画マスタープラン策定や総合計画改定にBPを組み込み、幅広い施策に絡める必要がある。

 雇用や税収など直接的価値はもちろん、健康寿命が延びる高齢者の外出対策といった、これまで「人を雇いお金をかけて対策していた分野が、お金をかけないで進められる」との期待も抱く。

 高齢者から「BPの完成まで頑張る、絶対長生きする」と声を掛けられることも。BPが人々から引き出すエネルギーは、すぐには金額に換算できない。しかし、結果として「体力が上がり、医療費が下がり、介護保険料が下がるなどの効果が出てくる」と見通す。

 「本当によく北広島を選んでくれた」と責任を感じる。だからこそ、誰にとっても「こんなはずじゃなかった、という状況にはしたくない」と思う。駅や道路も機能としては重要だが「できた時、そして将来、何がまちにもたらされるのか」が最重要課題。市民のアイデアも募り、まちづくりへの影響を整理・発信していくつもりだ。


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