室蘭市議会白鳥新道・幹線道路建設促進特別委員会(佐藤潤委員長)が6日、室蘭市庁舎で開かれ、市側が2017年度に実施した地域や道路交通の現状とその課題についての調査結果を報告した。市全体の街づくりに関わる各種計画の策定作業に注目しながら、国などに白鳥新道Ⅱ期建設の必要性を訴えていくことを確認した。
白鳥新道は、室蘭市陣屋町から室蘭市入江町を結ぶ、延長6・97㌔の都市計画道路。自動車専用道路で4車線、道路幅員19m、高架構造で計画されている。
白鳥大橋を含むⅠ期区間の2・97㌔は開通済みで、未整備のⅡ期区間は、白鳥大橋の南側降り口から蘭西地区の36号室蘭新道を結ぶ延長4㌔。特別委はかねて、地域活性化に向け、Ⅱ期区間の早期事業化要望を継続している。
委員会には佐藤委員長をはじめとした委員ら、市側からは佐藤肇都市建設部長ら4人が出席。
市側は、地域現状について防災、地域医療、観光、産業物流、日常生活の5つの観点に基づいた調査結果を報告。津波浸水時には市の孤立人口が2万5000人に上ること、西胆振3町の市内病院通院者のうち、年間約7万人が白鳥大橋を利用することなどを説明した。
また、市の外国人宿泊数が17年度に急増したことや、6月に就航した宮古間フェリー就航による周辺道路の交通量増加が予想されることなども述べた。
委員会では、白鳥新道Ⅱ期建設の必要性について地元住民の意思統一を図りながら、国に地元の熱意を伝える要望活動を継続することを申し合わせた。