就業体験を通じ、将来の進路イメージを持ってもらう函館工高2年生のインターンシップが11日から3日間、実施された。管内の建設関連会社20社が協力し、現場ごとに生徒の興味に寄り添いながら、体験型学習を展開し、現場の雰囲気を伝えた。
近藤建設(本社・函館)では、函館開建発注の函館江差自動車道木古内町大釜谷改良の現場を案内。環境土木科2年の石原佳希さん、山崎健佑さん、堀虎太郎さんの3人がドローン操作体験や測量実習、現場見学をした。
はじめに黒川光浩統括事業部統括課長補佐が現場事務所内で同社の概要や受注から完成までの流れなどを伝えた。その後、現場所長を務める土木工事部の古石巧匡主任が現場の概要を説明し、「職人などいろいろな人と協力し合って、現場をつくっていることを覚えて」と呼び掛けた。
現場見学後は、ドローン操作を体験してもらい、撮影した画像による3次元データ作成などICTも伝えた。
父や祖父が建設会社を営み、自身も建設会社への就職を希望する石原さんは「橋の造り方などを聞いてわくわくした」と今後の進路イメージを固める上で手応えをつかんだ様子だった。
古石主任は「生徒自身が関心事を見つけていたので、説明も興味深く聞いてくれた」と話した。