伐採機械に興味津々 厚真高で林業座談会

2018年07月26日 08時00分

林業で使用する機械に触れる生徒

 胆振総合局は24日、林業への理解促進を図り、職業選択の一助になればと、胆振東部地域林業担い手確保推進協議会と連携し、厚真高で林業座談会を開いた。林業の仕事や魅力を生徒にPRするのが目的。参加した1年生と3年生の計23人は、地域の森林概況などを学び、林業に対する知識を深めた。

 道内の林業労働者は全体的には増加傾向にあるが、木を育てる植え付けや下刈り、種苗分野は減少傾向で、高齢者の占める割合も他産業に比べ高い。これを踏まえ、同振興局では2018年度から「いぶり・フォレスト担い手育成事業」として、管内の高校生を対象に現場見学会や座談会を開催することにした。

 この第1弾となった厚真高では、同振興局森林室の川西かおり専門主任と林務課の板橋征浩林務係長が講話。

 川西専門主任は、森林(もり)の仕事は森林を育てて生かすことで、森林が水源を蓄え、木材生産などで人々の暮らしを支え、生活環境を守っていることを説明。植え付けから工場で製材されるまでの一連の流れも分かりやすく解説した。また、「力仕事のイメージがあるが機械化が進み、女性も活躍している」と、林業に従事する女性たちを取り上げ、仕事のやりがいや魅力などをPRした。

 板橋係長はハーベスターで次々と立木の伐倒、枝払い、測尺玉切りしていく様子を解説した。

 座談会では、林業後継者で丹羽林業に勤務している丹羽智大さんと苫小牧広域森林組合厚真支所に勤務している三上勇さんが、「山で働くことのやりがいや魅力」と題して、従事することになったきっかけや、自然の中で働くことの楽しさ、つらさなどを語った。

 生徒たちは伐採現場で使用している機械を興味津々で眺め、「木を育てるためには丁寧な作業が大事だと分かった」「苗木が植えられている理由が分かった」と感想を話していた。


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