大津波発生も想定し白糠小・中高台移転も 課題は財源確保

2018年08月13日 14時00分

 白糠町は、白糠小を白糠中に移転する予定だったが、両小中の高台への移転も視野に入れている。津波発生時の被害を防ぐ高台移転の検討だが、両小中は新耐震基準を満たしており、危険建築ではないため財源確保が課題となっている。今後、保護者などの意見を聞きながら検討を進める。

 西2条南3丁目1の1にある白糠小は校舎がRC造、3階、延べ5051m²。茶路川沿いに位置し、大雨による洪水の危険がある。西5条北2丁目1の2にある白糠中はRC造、3階、延べ4642m²。津波による浸水が想定される地域だが、茶路川沿いからは離れている。

 町はことし5月、近隣の茶路川氾濫による被害を防ぐため、白糠小を白糠中に移転する方針を固めた。9月の定例町議会に基本設計費を計上し、2019年度に実施設計を進め、20年度に着工し、21年度の供用開始を目指していた。

 しかし6月の定例町議会で大津波が発生した場合を想定して、高台への移転を必要とする意見が出たことから、高台移転も視野に入れ、9月の定例町議会では基本設計費の計上を見送った。

 今後のスケジュールについて町は「現段階でははっきりとはしないが、遅れる可能性がある」と話している。今後は同小に併設している白糠保育園の移転先も併せて検討を進める。


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