道は1日、北海道遺産選定の結果を発表した。大友亀太郎の事績と大友堀遺構をはじめ、自然・文化・産業などの分野から道内の15件が選ばれた。遺産の選定は2001年、04年に続き3回目で、合わせて67件となった。
北海道遺産はNPO法人北海道遺産協議会(会長・石森秀三北海道博物館館長)が選定。北海道命名150年を迎え北海道遺産を再認識してもらうとともに、本道の魅力を見つめ直す契機にしようと14年ぶりに選定を実施した。
今回は64件の申請があり、本道にとっての価値、地域の思い入れ、持続可能性の3つの視点を基準に15件を選んだ。
選定された遺産は次の通り。
▽利尻島の漁業遺産群と生活文化=利尻島▽旭川家具=旭川市▽三浦綾子記念文学館と外国樹種見本林=同▽増毛山道と濃昼(ごきびる)山道=増毛町、石狩市▽北海道の集治監(樺戸、空知、釧路、網走、十勝)=月形町、三笠市、網走市、標茶町、帯広市▽小樽の鉄道遺産=小樽市
▽大友亀太郎の事績と大友堀遺構=札幌市▽パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)=同▽札幌軟石=同▽蝦夷三官寺(有珠善光寺、様似等澍院(とうじゅいん)、厚岸国泰寺)=伊達市、様似町、厚岸町
▽しかべ間歇泉(かんけつせん)=鹿部町▽むかわ町穂別の古生物化石群=むかわ町▽北海道の簡易軌道=鶴居村など▽千島桜=道内各地▽松浦武四郎による蝦夷地踏査の足跡=同