鉄路廃止でバスターミナル機能持つ拠点施設を計画 月形町

2018年11月12日 07時00分

 月形町は、バスターミナル機能を持たせた、まちづくり拠点施設の建設を計画している。JR札沼線が廃止となった場合、バスターミナルが必要となることから整備を構想。町民の集いの場としての機能も持たせるため、公共施設との複合化なども視野に入れている。2018年度中に基本構想を策定し、19年度の実施設計、20年度の着工を目指す。

 月形町、JR札沼線北海道医療大―新十津川間沿線の当別町、浦臼町、新十津川町はこのほど、4町の総意として廃止を容認した。鉄路に代わる交通手段としてバスの利用が見込まれることから、バスターミナル機能を持たせるまちづくり拠点を整備することにした。

 現在は、既存の路線バス、新篠津村の村営バス、スクールバスの役割を担う町内のバスが乗り入れている。これに代替交通となるバスの乗り入れが想定されるため、まちづくり拠点施設にはこうしたバスの発着場を設けるほか、公共施設との複合化や統合、民間事業者との連携も視野に入れた整備を進める。

 本年度は事業費に約650万円を投じ、基本構想を策定する予定。KITABA・北電総合設計共同体が作業を進めており、建設候補地の選定に加え、施設の内容や機能などの案を3案に絞ったものを作成する。19年度に町民や各種団体との意見交換を実施して1案に絞った後、同年度中に実施設計に入る方針だ。

 着工は20年度を目指しているが、JR札沼線の廃線日などが固まっていないため、供用開始時期は未定。事業費も未定だが、一部は札沼線廃止に伴うJR北海道からの支援を活用する見通し。

 町は、新たなまちづくり施設を町民が集える場所とする考えで、現在、基本構想策定に取り組んでいる皆楽公園エリアの整備計画とも連動した施設整備に取り組む。


関連キーワード: 地域振興 道央

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 日本仮設
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,381)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,248)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,154)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,151)
札幌市の地下鉄南車両基地再整備 延べ2.9万㎡増築...
2024年04月03日 (824)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。