釧路町は27日、セチリ太地区都市再生整備事業として整備を進めてきた町道木場本通、同仲通、交流プロムナード開通・開設式を現地で開催した。商業地へのアクセス向上や交流プロムナードを利用した地域交流の活性化に期待がかかる。
両路線は水面貯木場を埋め立てて整備された路線で、中心市街地のセチリ太地区へのアクセス向上と安全な交通網形成を目的として整備された。
木場本通は、市道川北通から根室に向かう国道44号を結ぶ延長576m、幅員15.5m。木場仲通は木場本通と国道44号桂木4丁目付近で結節する延長320m、幅員12m。交流プロムナードは、木場仲通に併設された5270m²の遊歩道で、まちなかオープンスペース、コミュニティー創出、花と緑の空間の3つのエリアで構成する。2013年度から整備を始め、総事業費11億9600万円を投じた。
交流プロムナードのまちなかオープンスペースエリアには、製材業を中心に発展してきた木場地区の歴史を投影し、ルーバーフェンスや施設銘板、遊具、舗装材に天然木材を使用。施設銘板には、彫刻家の国松希根太氏のアートワークが施されている。
コミュニティー創出エリアはイベントなどに使える開けた空間と木製遊具を設置し、多世代交流によるにぎわいの創出を図る。花と緑の空間エリアは、ガーデンと木質系舗装の散策路を配置し、憩いの空間を演出する。
開通・開設式では、釧路東高吹奏楽部の演奏で開通・開設を祝った。小松茂町長は「コミュニティー活性化に期待し、地域の発展を目指し、より一層努力していく」とあいさつ。その後は、テープカットとくす玉を割り、徒歩による通り初めを行った。
(2019年3月29日付17面より)