開発局の19年度工事費は16%増、2211億円 

2019年04月25日 18時00分

測量設計費は340億円

 北海道開発局が2019年度に執行する道路や河川、農業農村整備などの工事費と測量設計費が分かった。工事費は前年度比16・3%増の2210億6335万円を計上。特に災害関連で河川の伸びが大きく、5割増となった。測量設計費は7・5%増の339億8423万円で、札幌飛行場(丘珠空港)の用地造成検討といった事業に新規着手する。

 工事費の内訳を見ると、砂防などを含む河川関係が前年度比50%増の560億4485万円、道路が5・1%増の911億373万円、港湾が5・2%増の128億1823万円、空港が45・4%増の65億5401万円、農業が4・3%増の398億5500万円、漁港が32・4%増の146億8753万円となっている。

 特に伸びが著しい河川では石狩川下流に144億2075万円などが主なところで、特定緊急砂防では厚真川水系の道管理河川に4億3396万円を充当した。道路は5号倶知安余市道路共和―余市間に56億800万円、40号音威子府バイパスに51億6127万円、厚賀静内道路に61億4200万円などとなっている。

 港湾は釧路港西港区国際物流ターミナル整備や西港区予防保全に32億2512万円など。空港を見ると、新千歳空港の誘導路新設に47億3614万円を充てたことで工事費を伸ばした。

 農業農村は国営かん排北海地区に29億4300万円、札内川地区に22億1000万円など。水産基盤整備は岸壁耐震化などの強靱(きょうじん)化対策で厚岸漁港に16億7583万円が主なところとなっている。

 測量設計費は河川関連が4%増の102億4188万円、道路が5・3%増の112億743万円、港湾が28・6%増の16億8890万円、空港が18・2%増の5億2024万円、農業が6・5%増の83億5343万円、漁港が29・8%増の19億7235万円という内訳。

 新規では、道路が229号島牧防災、236号野塚防災、274号清瀬防災の測量などに着手。農業農村は緊急農地再編旭東地区の設計に1億6040万円を投じる。

 空港は札幌飛行場で航空機のオーバーランや逸脱に対応するための新規用地造成に向けて6199万6000円の調査費用を計上している。


関連キーワード: 開発局

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 古垣建設
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,380)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,248)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,153)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,151)
札幌市の地下鉄南車両基地再整備 延べ2.9万㎡増築...
2024年04月03日 (823)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。