測量設計費は340億円
北海道開発局が2019年度に執行する道路や河川、農業農村整備などの工事費と測量設計費が分かった。工事費は前年度比16・3%増の2210億6335万円を計上。特に災害関連で河川の伸びが大きく、5割増となった。測量設計費は7・5%増の339億8423万円で、札幌飛行場(丘珠空港)の用地造成検討といった事業に新規着手する。
工事費の内訳を見ると、砂防などを含む河川関係が前年度比50%増の560億4485万円、道路が5・1%増の911億373万円、港湾が5・2%増の128億1823万円、空港が45・4%増の65億5401万円、農業が4・3%増の398億5500万円、漁港が32・4%増の146億8753万円となっている。
特に伸びが著しい河川では石狩川下流に144億2075万円などが主なところで、特定緊急砂防では厚真川水系の道管理河川に4億3396万円を充当した。道路は5号倶知安余市道路共和―余市間に56億800万円、40号音威子府バイパスに51億6127万円、厚賀静内道路に61億4200万円などとなっている。
港湾は釧路港西港区国際物流ターミナル整備や西港区予防保全に32億2512万円など。空港を見ると、新千歳空港の誘導路新設に47億3614万円を充てたことで工事費を伸ばした。
農業農村は国営かん排北海地区に29億4300万円、札内川地区に22億1000万円など。水産基盤整備は岸壁耐震化などの強靱(きょうじん)化対策で厚岸漁港に16億7583万円が主なところとなっている。
測量設計費は河川関連が4%増の102億4188万円、道路が5・3%増の112億743万円、港湾が28・6%増の16億8890万円、空港が18・2%増の5億2024万円、農業が6・5%増の83億5343万円、漁港が29・8%増の19億7235万円という内訳。
新規では、道路が229号島牧防災、236号野塚防災、274号清瀬防災の測量などに着手。農業農村は緊急農地再編旭東地区の設計に1億6040万円を投じる。
空港は札幌飛行場で航空機のオーバーランや逸脱に対応するための新規用地造成に向けて6199万6000円の調査費用を計上している。