札幌市は、2030年の冬季五輪・パラリンピック招致に向け、表彰式やパブリックビューイングの会場などを集約する、オリンピックパークの整備検討に入る。各国の事例を参考にしながら場所や規模、内容を整理。広域開催都市である帯広、ニセコを含め、施設の在り方を探る。
オリンピックパークは、表彰式などを実施するメダルプラザやパブリックビューイングができるライブサイト、スポンサーパビリオン、各国のPR施設などで構成する。
札幌市はこれらを一体化した施設を想定し、整備場所や配置、規模を検討。IOC(国際オリンピック委員会)が昨年発表した規範で、既存施設の利用を掲げていることを踏まえながら、開催後の活用も含めて整備手法を考える。
広域開催都市では、必要となる機能を整理し、それぞれの場所で施設を確保するかを含めて方向性を探る。
合わせて、IOCが新たな規定を公表することを見据え、開催費用削減に向けた詳細検討に着手する。
選手村ではホテルなど既存施設の活用を中心とした選手村計画、国際放送センターでは整備地とする産業共進会場跡地以外の適地検討など、柔軟な対応策を模索する。
このほかの会場整備計画更新や運営の調査検討を含む一連の業務を、開催概要計画検討業務として23日に公募型プロポーザルで公告。意向申請書と企画提案書を6月18日まで受け付ける。20日に書類審査、21日にヒアリングを実施する。
企画提案は大会時の各競技会場における観客需要とチケット価格設定の検討など8項目を求める。履行期間は20年3月27日まで。