北海道信用金庫協会が24日発表した道内20信金の2018年度決算概況によると、純利益の合計額は前期比6.9%減の125億3300万円だった。増益と減益が10信金ずつだったものの、貸倒引当金の増加などが影響し全体では悪化した。
期末の預金額は1.2%増の7兆3887億円。個人、法人ともに堅調に推移したことから18信金で増加し、減少は2信金にとどまった。貸出金は不動産関連を中心に増え、期末時点で0.6%増の3兆1645億円となった。増加したのは13信金。期の平均を見ると預金額は7.4%増、貸出金は7.1%増と好調だった。
預金に対する貸出金の割合を示す預貸率は期末で42.82%。前期比0.22ポイント低下した。上昇は11金庫、低下が9金庫だった。個別には最高は渡島の63%、最低は稚内の19%となっている。
預金利息は19億円で前期比2億円縮小した。貸出金利息は4.5%増の500億円だった。業務収益は2.9%増の928億9400万円。
不良債権比率は3.21%で前期比0.11ポイント改善した。自己資本比率は0.67ポイント低下の19.8%。16金庫で低下した。最高は稚内の52.89%、最低は渡島の9.91%だった。