清里町は、斜里地区消防組合清里分署の増改築や建て替えなどを検討している。職員の増員や消防車大型化に伴う現施設の狭あい化に対応するもの。ことし中に整備方針を固め、早ければ12月の定例町議会に、基本構想策定を盛り込んだ補正予算案を提出する見通しだ。
羽衣町13にある同署は1973年に完成。役場庁舎に隣接しており、規模はRC造、平屋、延べ334m²。職員の事務室や仮眠室、車庫などで構成している。
約10年前に、役場庁舎と一体的に耐震化を施していることから、耐震性能に問題はない。ただ、老朽化に加え、署員が建設当時の10人から16人へと増え、消防車も大型化していることから狭さが課題となっていた。
このため、櫛引政明町長は6月の定例町議会で示した町政執行方針で、「本年度中に整備方針を本格的に検討していく」と表明。
12月の定例町議会に基本構想を盛り込んだ補正予算案を提出する予定だが、2020年度当初予算に基本構想と実施設計を組み込んで事業をスタートする可能性もある。
櫛引町長は「防災拠点施設として、署員の声を聞いた上で、増改築か建て替えかを検討していく」と話している。