参加申請は9月14日から25日
北広島市は、JR北広島駅西口周辺エリアの整備事業者を公募型プロポーザルで募集する。駅前にはボールパーク(BP)来場者が円滑に移動できる機能整備や北広島の顔となる拠点を形成し、北エリアでは幅広い層に対応した住環境づくりを推進する考え。事業者は対象となる市有地4カ所について購入、または賃貸借契約を締結し開発に取り組む。参加申請期間は9月14日から同25日まで。
駅周辺エリアは、総合計画などで拠点地区と位置付けている。また、北海道日本ハムファイターズの新球場開業でアクセス拠点となることが見込まれるため、特に未利用市有地が多い西口周辺エリアを整備し、活気を生み出す。
事業期間はパートナー協定締結から2030年3月まで。活用対象の市有地はA―Dの4カ所。Aが栄町1丁目51の1、53の1の駅前広場(敷地面積7900m²)と栄町1丁目52の駅前西口公園(3609m²)、Bが栄町2丁目1の芸術文化ホール臨時駐車場(5514m²)、Cが北進町1丁目5の2の更地(3395m²)、Dが北進町1丁目1の2・55の1の市営西駐車場(3396m²)。AとBを駅前エリア、CとDを北エリアとした。
駅前エリアは、駅前広場整備に加え、商業・子育て支援機能の集約でにぎわいを創出。北エリアは、若者・子育て世代、高齢者が住み続けられる住環境を整える。
駅前広場には新球場と新駅の開業を見据えた各種バス、タクシー、一般車両の乗降場、タクシープールを設け、23年2月までに供用を開始することを条件に設定した。
このほか、市営西駐車場と同じ120台分の駐車場や西口公園の代替地設置、西口周辺エリア内にある民有地との連携も求めている。
土地は購入・借地のいずれかで、両手法の混同も認める。借地の場合は10年以上の定期借地権を設定。売却・貸し付け時期は各事業着手時とするが、Dは駐車場確保後に契約を結ぶ。
8月1日時点の最低売り払い価格は、Aが2億1112万6500円、Bが3億657万8400円、Cが1億6941万1498円、Dが1億7421万4800円。1年当たりの最低貸付価格は、Aが844万5060円、Bが1226万3136円、Cが677万6459円、Dが696万8592円。
参加に当たっては、業種や地域要件を問わず、単体と共同体の参加を認める。
企画提案書には、駅西口周辺エリア全体のコンセプトや民有地を含めた一体的な土地利用、駅前エリアと北エリアの土地利用・機能整備、年度ごとの想定事業費やスケジュール、事業手法を示した事業計画などを記載。
選定委員会では、こうした項目を評価するほか、駅周辺開発の実績や市の財政負担軽減に対する考え方を審査する。
きょう28日から募集要項の窓口配布や市のホームページによる公表を開始。参加受け付けの終了後、10月2日に資格審査結果を通知する。11月16―20日に企画提案書を受け付け、12月上旬にヒアリングを実施し、優先交渉者を選定。21年3月末にパートナー企業を決め契約を結ぶ。12月上旬に選定する優先交渉権者には、3月末までに整備計画を策定することを求める。
(北海道建設新聞2020年8月28日付18面より)