札幌市交通局は17日、いまだ漏水が続く、市営地下鉄南北線北34条駅の止水工事に着手した。恒久的な対策に向けた調査や他の浸水箇所の調査を実施するため、漏水箇所に薬剤を注入して水を止める。
同駅の上下線ホームをつなぐ連絡通路内にたまった水の水位を約20cmに安定させることができたため、16日、二重壁となっている連絡通路の壁を一部撤去し、漏水箇所を1カ所確認した。
その後、漏水量を抑えるため、鉄板とゴム板で該当箇所をふさぎ、現在は反対側の壁との間に渡した鉄パイプで鉄板を支えている状態だ。
これまでの水質調査の結果などから、構内に流入したのは地下水である可能性が高いとみており、恒久的な対応策の検討や他の浸水箇所での詳細調査に向け、17日から漏水箇所へ、水に触れるとゲル状になる薬剤を注入する止水工事を施している。
早期着手を目指す恒久的な対策工事については、建設コンサルタント業者などの協力を得ながら検討を進めている段階。また、地下水の湧水量などを日々チェックすることで、他の駅において異常がないことを確認している。
(北海道建設新聞2020年12月18日付16面より)