むかわ町が2次まちづくり計画案、まちなか再生など展開

2021年02月18日 09時00分

 むかわ町は、第2次まちづくり計画案をまとめた。災害に強いまちづくりを念頭に各施策を展開する方針を示していて、具体的には鵡川、穂別両地区の市街地再生や、恐竜を生かしたビジネス創出、関係人口の創出・拡大などを実施する考えだ。

 計画期間は2021―30年度の10年間。21―25年度を前期、26―30年度を後期と位置付けた。「人と自然が輝く清流と健康のまち」をまちづくりの理念に掲げ、将来像である「人とつながる、笑顔でつながる、未来につながるまち むかわ」の実現を目指す。

基本方針は①健康でいきいきとした暮らしを創る②安心・快適な生活環境を創る③むかわファンを増やし、賑わいと活力を創る④楽しく学び、まちを支える人を創る⑤みんなで支え合い、明るい未来を創る―の5点。

 方針ごとに政策項目を設定し、「災害に強いまちづくり」を念頭に置いて各分野の政策を展開する。また、分野横断的な取り組みにより、基本方針を効果的に実施するための重点プロジェクトには①地方創生②まちなか再生③タウンプロモーション推進―を挙げた。

 分野(基本方針)別の施策を見ると、②では町道舗装補修や歩道バリアフリー化、河川改修を進めるほか、省エネルギー化と再生可能エネルギーの活用などを推進。25年度の数値目標では、公共施設LED普及率を20年度の44.1%から70%、町道舗装補修済み延長を0・5㌔から1・6㌔、水道普及率を54.4%から60.4%に引き上げる。

 ③については、スマート農業の導入推進や農業基盤、農作業道、森林、漁場の整備に取り組む。森林整備事業量を年間1940haから2100ha、漁場出荷作業スペースの面積を951m²から1111m²とする目標を掲げている。

 プロジェクト別施策としては、まちなか再生プロジェクトで鵡川、穂別地区の中心市街地が抱える地域課題に対し、その解決に向けた方向性を示す仮称まちなか再生基本計画を策定。両地区とも拠点施設の整備を構想しており、鵡川市街地では空き地・空き家の活用検討などを進める。

 地方創生プロジェクトでは、恐竜ビジネス創出支援や、恐竜ファンを中心にした関係人口の創出・拡大を実施。タウンプロモーション推進プロジェクトでは、まちの情報拡散やアナログ・デジタル媒体の作成・活用などに取り組む。

(北海道建設新聞2021年2月17日付11面より)


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