SDGs未来都市にも選定 持続可能なまちづくりへ意欲
内閣府は21日、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて先進的な取り組みを行う「SDGs未来都市」31都市と、特に先導的な「自治体SDGsモデル事業」10事業を新たに選定した。道内では上士幌町が両方に選ばれ、竹中貢町長が選定証を受け取った。
持続可能なまちづくりの支援と成功事例の普及を目的に、2018―20年度で「SDGs未来都市」93都市、「自治体SDGsモデル事業」30事業を選定。道内では18年度に道、札幌市、ニセコ町、下川町の4自治体が選ばれている。
上士幌町は自治体SDGsモデル事業として「スマートタウンで弱点転変!かみしほろ幸せ循環」プロジェクトを提案。テーマとしてカーボンニュートラルと利便性、地域強靱性の両立などを掲げ、地域経済の活性化を目指す。
これまでに地元の畜産業で排出される家畜のふん尿を用いたバイオガス発電を実現。住民向けMaaS導入などICT化により町内の利便性向上を進めている。シェアオフィス整備などで関係人口を増やしビジネスを創出。22年4月には企業滞在型ワーケーション施設のオープンを見込む。
竹中町長は所信表明で「これからも再生可能エネルギーの地産地消などSDGsに取り組み、町の価値を高めたい」と述べ、持続可能なまちづくりへの意欲を示した。
(北海道建設新聞2021年5月24日付1面より)