普通建設事業費は175億円 豊岡小改築に新規着工
旭川市は28日、2022年度当初予算案を各部局に内示した。一般会計は1660億円規模で、前年度当初比3.7%増。普通建設事業費は175億円と31億円伸び、3年目に入る総合庁舎建て替えは設備などが本格化する。豊岡小改築に新規着工する。除雪費は排雪の倍増や労務単価の上昇により35億円近くに迫り、過去最大となる見通しだ。
特別会計を含む総額は2861億円で1.8%増。企業会計は、水道事業が5.7%増の125億円、下水道事業が1.2%増の136億円程度の予算規模を見込む。
一般会計のうち、土木費は149億円、1.8%減となるとみている。受託していた道道永山東光線の整備に必要な用地買収費がなくなるため減額となるが、工事は前年度を上回る規模を確保できるもよう。
道路橋梁整備費は、17億9000万円、道路側溝整備費は28億円程度を見込む。このうち橋梁長寿命化は9億6000万円を積み上げ、花咲大橋や平成大橋の耐震補強を進める。通学路の改良には1億9000万円程度を充て、忠和6条通のボックスカルバート設置と道路改良を継続する。
除雪費は排雪倍増や労務単価の上昇により5億円程度の積み増しが見込まれる。雪対策費として雪堆積場の整備、市有除雪車両の増強のほか、除雪車両の運転免許取得補助も拡充する考えだ。
建築事業では、新規で豊岡小現地建て替えの着工費を盛り込む。2カ年で建て替える校舎のほかプールの工事費の初年度分として6億4000万円を見積もっていて、うち2億8000万円は22年度補正予算で措置する予定だ。21年度から継続の千代田小改築も本格化に伴い22億7000万円の工事費となり、うち17億7000万円を補正で賄う。
3年目に入る総合庁舎建て替えは36億円を措置し、管や電気設備などの工事も推進。市営住宅では、25日に入札した第2豊岡団地に2億4000万円を計上している。
学校施設では、大規模改修で西御料小の暖房設備改修などを推進。永山西小は改築に向け実施設計費に1億2000万円程度を充てる見通しだ。
花咲スポーツ公園改修には4億3000万円を見込んでいて、陸上競技場トラックの改修に着手。東光スポーツ公園はテニスコートの整備を進める。空港整備費は9億4000万円を積み上げ、空港運営者による誘導路改良などを補助する。
老朽化が進み、小ホール緞帳(どんちょう)の落下事故が起きた市民文化会館では、建て替えや大規模改修の議論を進めるため検討委員会の設置費用を盛る。第2庁舎は内部改修の設計費用2000万円を積む。
認可保育所など子育て施設の整備補助には2億2000万円弱を計上し、旭川あかしあ認定こども園の改築を補助。アイヌ施策推進費には川村カ子トアイヌ記念館の新築費用補助2億2000万円を計上する。