配水本管布設替え22km
旭川市水道局は、2022年度当初予算案の建設改良費をまとめた。水道・下水道事業の合計53億7133万2000円は前年度当初比18.1%の増額。補正予算の繰り越しを含む執行ベースでは7.9%増の76億9133万2000円を確保。当初では配水本管布設替え22・7㌔、忠別川浄水場中央監視設備更新、亀吉ポンプ場沈砂ポンプ棟改築基本設計などに着手。繰り越しには5系最初沈殿池改築などを盛った。
水道事業の建設改良費は当初予算案で15.3%増の41億1205万7000円。配水本管の布設替えを加速させるほか、石狩川浄水場など浄水・配水施設の更新を進める。21年度補正予算は措置しない。
下水道事業は当初が28.6%増の12億5927万5000円、補正を含む執行ベースでは17.9%増の35億7927万5000円に。当初に下水処理センター発電機棟や亀吉ポンプ場建て替えの設計を盛り込んだため増額となった。
主な工事の内容を見ると、水道事業は配水本管の布設替えに22億1128万7000円を措置。配水本管はTS塩化ビニール管が17・6㌔、鋳鉄管などその他の管が5・1㌔を布設替え予定で、配水管布設延長のうち1%の更新という年当たりの整備目標を達成できる見込みだ。
取水施設は忠別川浄水場の前処理薬注設備更新の継続費などとして2億6087万円を計上。浄水施設は2億6151万9000円を計上し、このうち同浄水場の中央監視施設更新には1億5571万6000円を充てる考えだ。
配水施設は2億5096万6000円で、継続の高砂台調整池新築に1億5680万円を投入し主体や設備を進める。
このほか配水本管布設は1億1481万9000円、消火栓3786万3000円を配分。量水器は6億8430万8000円を充て、約2万3000個を取り替える。
委託などその他の費用は2億9042万5000円を積み上げ。橋梁長寿命化に伴う添架管の架け換えや管路の耐震化実施設計を進めるほか、石狩川浄水場は管理棟の基本設計第2弾を発注して施設規模を固める。
道路改良に伴う配水本管の布設替えはゼロ市債を活用し早期発注。10件、約1億9000万円を確保する考えで、21年度内の入札・契約を目指す。
下水道事業の当初予算は、管渠9億7456万7000円、処理場施設1億5112万円、ポンプ場施設1億3358万8000円を配分。汚水管の新設は永山・春光地区で580m、改築は新旭川A地区で1170m、東光地区600m、道道永山東光線改築の付帯工事300mなどを予定する。
雨水管は永山3号川のボックス化などを推進。下水処理センターは発電機棟現地建て替え、ポンプ場は亀吉ポンプ場沈砂ポンプ棟現地建て替えの基本設計にそれぞれ着手する考えだ。
補正予算23億2000万円のうち、継続の下水処理センター汚泥焼却施設の改築が19億3200万円で大半を占める。5系最初沈殿池改築には3億3000万円を充てるほか、汚水管改築310m、雨水管新設110mも進める。