土木部で346件発注

　札幌市建設局は14日、2022年度予算案に盛り込んだ所管事業を発表した。予算額は総務部が23億円、土木部が600億円、みどりの推進部が93億円の合計716億円。前年度当初比2.2％増とした。新規で五輪通拡幅や環状通第3工区拡幅・電線共同溝の測量費を盛り込んだ。山本小野津幌川沿線新設の着工費も措置し、土木部では346件の発注を見込む。

　22年度当初予算案に、土木部が1定補正予算案に盛り込んだ前倒し分29億円を加えた16カ月ベースでは745億円で3.6％減少した。これに3部の21年度予算の繰り越し分を含めた22年度の執行ベースは0.7％減の830億円となっている。

　総務部は前年度当初比16.3％減の23億円を計上した。西2丁目線地下駐輪場の建築設備完了の反動で減少。駐輪場整備には6カ所に5億6200万円を充てた。新規で麻生バスターミナル駐輪場整備などを盛り込んだ。このほか、21年度予算からの繰り越しが3億8700万円とした。

　土木部は2.7％増の600億円を当初に計上。道路改良に13.3％増の73億円、街路改良に12.3％増の81億円、舗装等整備に3.6％増の48億円、道路除雪に3.5％増の170億円を配分した。五輪通拡幅と環状通拡幅・電線共同溝の第3工区(藻岩山麓通―米里・行啓通)の測量費を新規で盛り込んだ。このほか、山本小野津幌川沿線新設の着工費を措置。同部は1定補正予算案への前倒し分が29億1000万円、21年度予算からの繰り越し分が78億8000万円となっている。

　みどりの推進部は当初に4.5％増の93億円を措置。老朽化公園の改修増加が押し上げた。公園造成には5億円を投じ、厚別山本公園で第2進入路整備などを進める。1定補正予算への前倒しはなく、21年度予算からの繰り越しは2億1000万円とした。

　事業概要は次の通り。(カッコ内は事業費、増減は前年度当初比)

　一般会計　716億3793万円(2.2％増)

　◆総務部　23億3963万8000円(16.3％減)

　◇残地など取得管理▽残地取得管理(2億6658万1000円)

　◇道路管理費▽一般道路管理(4億4309万円)▽不法占用指導(540万5000円)調査指導予定道路延長2・3km▽屋外広告物指導(1551万2000円)屋外広告指導、違反広告物撤去▽共同溝維持管理(937万1000円)あいの里地区▽道路情報管理室運営(6428万2000円)業務時間外の市民対応委託▽道路環境対策費(1580万8000円)路上の不法投棄物撤去

　◇道路認定推進費▽道路認定推進(6989万円)測量予定、西野4条2丁目など11件▽道路用地処理(1511万2000円)測量予定16件▽道路不用地処分(6209万3000円)測量予定5件

　◇道路台帳管理▽道路台帳維持管理(1億1433万7000円)確定測量2・3km、境界標埋設163本▽道路占用管理システム維持管理(1億1179万4000円)

　◇総合道路管理システム維持管理▽総合道路管理システム維持管理(2890万9000円)

　◇自転車等駐車場▽放置自転車対策・駐輪場維持関係費(3億7178万3000円)自転車等放置禁止区域28カ所、公共駐輪場280カ所▽駐輪場等整備(5億6200万円)自転車通行空間整備5km、駐輪場整備西2西3地下駐輪場など6カ所

　◇土木センター維持管理▽土木センター維持管理(1億8367万1000円)

　◆土木部　600億96万円(2.7％増)

　◇測量関係▽測量資料管理(3179万円)▽公共基準点維持管理(4383万円)公共基準点1005点

　◇地図整備▽地図整備(6143万2000円)東苗穂Ａ地区地図整備確定測量5・1ha、前田Ｂ地区地図整備確定測量1ha、新川Ｊ地区地図整備確定測量0・4ha、山の手地区登記482筆、前田Ａ―2地区境界杭設置2・8ha▽地籍調査(2716万4000円)屯田1―3地籍調査認証14・2km²、屯田地区4地籍調査5・2km²

　◇道路橋梁維持関係▽道路等維持(33億1589万8000円)道路管理5534km、側溝管理631km、歩道管理4435km、自転車歩行者専用道管理111km、防護柵管理456km、立体交差58カ所、橋梁1291橋▽トンネル維持管理(2億6641万円)盤渓北ノ沢トンネル、環状通エルムトンネル、創成トンネルなど▽道路維持一般管理(1億1560万4000円)▽道路構造物点検調査(2億2400万円)点検291橋▽再生材生産管理(12億4217万7000円)アスファルト廃材の再生処理

　◇道路清掃▽道路清掃(8億9680万円)道路清掃2233km、特別地域清掃すすきの地区2・2km、立体横断施設清掃

　◇舗装など整備▽道路橋梁など補修(33億100万円)幹線オーバーレイ11km、補助幹線オーバーレイ16・3km、生活道路補修0・4km、歩道補修1・9km、橋梁長寿命化の補修工法検討など▽道路防災対策(6億3400万円)道路防災対策箇所の調査、補修など災害時の応急対応▽道路維持管理計画策定(9500万円)舗装点検調査、舗装補修計画改定の課題整理、方針検討▽道路など設備維持更新(7億3800万円)トンネル、アンダーパスなどの設備更新

　◇市設街路灯・道路標識維持管理▽市設街路等・道路標識維持管理(16億1970万円)管理灯数14万8026灯

　◇市設街路灯整備▽市設街路灯整備(7億2500万円)ＬＥＤ化推進

　◇私設街路灯助成▽私設街路灯助成(1億100万円)新設・更新、維持管理への補助

　◇駅前広場など私設維持管理▽駅前広場維持管理(3億3811万4000円)駅前広場19カ所、自由通路7カ所▽札幌駅前通地下歩行空間維持管理(2億9045万6000円)▽バスターミナルなど維持管理(7066万5000円)▽駐車場維持管理(1億1112万5000円)札幌駅北口地下駐車場管理費、地下式駐車場196台

　◇北海道胆振東部地震など災復▽道路等災害復旧(2億2500万円)北海道胆振東部地震で被害を受けた道路施設などの復旧、再度災害防止対策

　◇道路除雪費▽道路除雪費(170億633万5000円)車道除雪5453km、歩道除雪3048km、雪堆積場管理75カ所、パートナーシップ排雪2005km、凍結路面対策730km、バス路線排雪強化、歩道の凍結路面対策強化など

　◇ロードヒーティング関係▽ロードヒーティング維持管理(13億3218万6000円)管理箇所541カ所▽ロードヒーティング整備(5億680万円)改修9路線

　◇雪対策施設関係費▽雪対策施設維持管理(7億7009万7000円)流雪溝8カ所、融雪施設11カ所▽雪対策施設整備(1億6862万8000円)雪対策施設改修▽雪対策調査(446万2000円)▽冬季道路情報システム運営費(9132万4000円)▽降雪情報システム運営(7507万1000円)マルチセンサー維持管理

　◇除雪機械関係▽除雪機械等維持管理(4億4033万4000円)除雪機械421台▽除雪機械整備(8億4600万円)老朽化車両更新、購入20台

　◇雪対策資金貸し付け金▽融雪施設設置資金貸し付け金など(4573万4000円)新規25件、継続64件

　◇冬のみちづくりプラン推進▽冬のみちづくりプラン推進(2億4000万円)ＩＣＴなどを活用した作業効率化、省力化、雪対策の広報・啓発

　◇冬みち地域連携事業▽冬みち地域連携事業(5130万円)

　◇道路建設総務▽道路建設総務(182万円)▽建設産業活性化推進(4300万円)

　◇交通安全施設整備▽交通安全施設整備(31億6773万1000円)歩道整備都心地区などバリアフリー14地区、天神山南線など11路線、事故危険箇所対策下手稲札幌線など9カ所、歩道改良屯田みずほ通線など8路線

　◇道路改良▽道路改良(73億144万2000円)道路改良＝札幌北広島環状線など5路線、電線類地中化＝札幌環状線など4路線、Ａ級舗装＝見晴台線など11路線、舗装改良＝川下8号線など9路線、生活道路など＝澄川3条5丁目2号線など164路線

　◇道路橋梁整備▽道路橋梁整備(42億5400万円)橋梁耐震補強＝湖水大橋など7橋、長寿命化＝駒岡橋など45橋

　◇直轄事業負担金▽直轄事業負担金(9億3000万円)国道2次改築など負担、国道230号など

　◇街路改良▽街路改良(81億1069万4000円)街路改良＝屯田茨戸通など14路線、電線類地中化＝環状通10路線

　◇街路橋梁整備▽街路橋梁整備(1億3983万7000円)新設＝北24条桜大橋

　◆みどりの推進部　92億9733万2000円(4.5％増)

　◇公園管理総務▽公園管理総務(2858万8000円)

　◇公園管理▽公園管理(31億6837万2000円)

　◇緑地・街路樹など管理▽街路樹・緑地帯管理(9億874万3000円)▽都市林など管理(1億5207万1000円)都市環境林、市民の森、特別緑地保全地区の維持管理

　◇公園造成▽公園造成(5億303万9000円)総合公園1カ所

　◇地域と創る公園再整備▽地域と創る公園再整備(12億6900万円)工事28地域38公園、設計19地域31公園

　◇既設公園など整備▽既設公園整備(4億3751万9000円)既設公園施設の補修・更新、公園台帳整備▽安全・安心な公園再整備(22億1200万円)身障者対応トイレ整備、園路段差解消▽公園ユニバーサル化推進(6700万円)公園トイレユニバーサルデザイン化改修

　◇緑化普及▽みどり豊かなまちづくり推進(2700万円)民有地緑化助成▽ふれあい緑化推進(7900万円)地域歩道美化、都心部フラワーコンテナ設置▽健やかな道路緑化推進(2億3900万円)街路樹補植、更新など▽市民と創るさっぽろのみどり推進(3300万円)花と緑のボランティア活動への支援、育樹イベント実施、全国都市緑化北海道フェアの協賛イベント運営など▽都心のみどりづくり方針策定(1200万円)

　◇都市林など保全▽みどり資源の保全推進(6900万円)民有林の公有化による森林保全▽多面的機能を発揮する森林づくり推進費(9200万円)間伐など森林整備