岩見沢市内ポントネ川工区で、3遊水地新設が認可

2022年02月15日 16時25分

札幌建管 22年度から用地買収

 札幌建管は7日に石狩川中流岩見沢圏域河川整備計画の変更認可が下りたことを受け、岩見沢市内のポントネ川工区で新たに3遊水地の整備に取り組む。2022年度から旧岩見沢競馬場厩舎(きゅうしゃ)跡地を含めた用地買収などを進める計画だ。

 同計画は、岩見沢市、美唄市、三笠市に広がる石狩川水系の中流域を対象に、浸水・洪水被害などの防止・軽減を目的に河川整備を実施するもの。特に岩見沢市内の対象区間内に優先整備区間がある。利根別川の協和橋上流0・5㌔からさらに上流の0・4㌔区間と、ポントネ川合流点から上流の5㌔区間、支流の南利根別川の美園幹線橋直上流から駒園橋直上流までの1㌔区間、東利根別川の利根別川合流点から高速道路橋直上流までの3㌔区間、ポントネ川の利根別川合流点から上流3・2㌔区間が指定されている。計画全体の完了時期は、33年度を予定する。

 今回認可された変更案では、ポントネ川工区において3遊水地を新設し、川へ流れ込む流量を抑える。これにより、国道12号を横断する現在のボックスカルバート橋でも豪雨時の最大計画流量が流下能力を下回り、橋梁架け換えを伴う河道拡幅や交差する北海幹線用水路の改築を行わずに済む試算となった。同時に、流量低下で利根別川の旧幾春別川合流点からポントネ川合流点までの4・8㌔区間の整備も不要となり、整備費が縮減される見込みだ。

 3遊水地の予定地は、いずれも川の右岸で、上流から順に第1遊水地、第2遊水地は旧岩見沢競馬場跡地などを活用し、それぞれ約2・2ha、約1・1haの規模を見込む。一番下流に位置する第3遊水地は国道12号の上流付近での整備を予定し、面積は約1・1haとなる見通しだ。

 第1遊水地、第2遊水地に関しては、22年度に予算に応じて調査設計・用地買収を実施し、23年度からの着工を目指す。第3遊水地については、今後詳細な規模などの検討を重ねていく予定となっている。


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