石狩東部広域水道企業団(企業長・原田裕恵庭市長)は16日、2022年第1回定例会を開き22年度予算を決めた。資本的支出は前年度当初比2.2%増の19億4430万3000円。うち建設改良費は2.5%増の10億950万円となった。漁川系導水管布設替え、北広島市送水管布設替えなど施設更新の工事請負費に9億2414万2000円を充てた。
資本的支出の主な事業を見ると、導水管と送水管の布設替えは老朽改善と耐震化が目的。導水管は延長390mで、口径900㍉のNS形ダクタイル鋳鉄管を用いる。
送水管は道道栗山北広島線から国有林までが対象。NS形ダクタイル鋳鉄管で口径700㍉を380m、600㍉を540m計画する。このほか、漁川浄水場重油地下タンクを1基増設し、電磁流量計1台を更新する。
委託料は6083万円。送水管布設替え1・1㌔の実施設計や工事監理などに取り組む。送水施設用地取得費1400万円、水質検査用機器購入費74万8000円などを盛り込んだ。
収益的支出は7.3%減の29億1576万9000円。原水および浄水費の修繕費に1億5140万5000円を計上し、うち4917万円を土砂吐きゲートや導水ポンプ電動機、無停電電源装置の補修費などに充てる。
委託料は4億4658万6000円で、水道施設維持管理や受水団体の配水池などの一体的管理に3億4984万8000円を措置。負担金1億6027万3000円のうち、漁川ダム・夕張シューパロダムなど維持管理負担金に1億290万円をみている。
受託工事費は550万円。北広島市富ケ岡送水管布設実施設計を進める。
22年度は江別、千歳、恵庭、北広島、由仁の4市1町と長幌上水道企業団に年間2354万215m³、1日平均6万4494m³の水道用水を供給予定だ。