小樽市は16日、公会堂でJR小樽駅前広場再整備基本計画検討委員会を開いた。3つの案を軸に最終候補を絞り込む考えで、22年度は、新たな小樽の玄関口にふさわしい建物一体型の実現可能性の検討を進める。
現在の駅前広場の総面積は7400m²ある。バス乗降場、タクシー乗り場、タクシープール、駐車場、駐輪場などを置く。
歩行者の動線に難点があり、利便性と安全性が低く、広場中央の供用車路はバスやタクシー、自家用車などの走行ルートが輻輳(ふくそう)する課題も抱える。
隣接する駅前第1ビルは老朽化が著しい上に耐震性が乏しく、2017年に再開発準備組合が設立されている。
「建物一体型」と「平面型(青空式)」の合わせて4案がある。いずれもバス専用ロータリーと一般車・タクシー専用ロータリーに分離。全てバス乗降場8台、バス待機場6台、タクシー乗降場2台、タクシープール16台、一般車乗降場5台、駐輪場70台を確保する。
しかしタクシーや一般車両の出入りが制限される案はほぼ除外し、3案を軸に最終候補を決める。3月にはパブリックコメントを募集する。
22年度からパブリックコメントや組合の意見などを総合的に判断し、バスバースや商業施設など複合的な建物一体型の実現可能性の検討を進める。