工事費150億円程度 上流のダム再生と連携
旭川建管は2023年度、雨竜川広域河川改修の着手を目指している。過去の大雨により幌加内町内の農地が浸水する被害を受けてきたため、37・8㌔区間で掘削や護岸を施し流下能力を向上させる。総事業費は220億円で、うち工事費には150億円程度を見込む。早ければ23年度から工事に取り掛かる考えだ。
雨竜川は、空知管内北部や幌加内町内を流れる石狩川水系の1級河川。14年の大雨により氾濫し、農地49haが浸水する被害を受けた。同様の被害を防ぐため、未改修の幌加内町大曲、朱鞠内両地区の37・8㌔で築堤や掘削、護岸、橋梁架け換えを施す。上流では直轄の雨竜川ダム再生が進んでいるため、国と連携して治水対策を図る計画だ。
雨竜川は、道が3日に開いた公共事業評価専門委員会で、23年度着手を要望する大規模公共事業の事前評価対象地区として挙がった。5月に開催する委員会で事業実施の妥当性を判断する予定。順調に進めば23年度に事業着手し、47年度の事業完了となる見通しだ。