一般会計1％増、2025億円　江別は新栄、石狩が花川東団地を建設

　札幌市を除く石狩管内7市町村の2022年度予算案がまとまった。総額は前年度比1.5％増の3455億4263万1000円、一般会計は1.2％増の2025億2452万2000円。一般会計の普通建設事業費は18.5％減の203億4601万7000円となった。江別市の市住新栄団地Ｆ棟建設や石狩市の市住花川東団地新築、北広島市の防災食育センター新築などに着工する。

　普通建設事業費の伸び率が最も高いのは新篠津村の74.4％。第3地区社会教育会館建設や役場庁舎耐震改修、南団地建て替えなどが影響した。

　続く恵庭市は21.2％。道路や公園の劣化に対応する生活環境改善要望、南28号線道路整備、恵庭ふるさと公園再整備に取り組む。

　最も減少したのは千歳市。みどり台小新築や第3埋め立て処分地かさ上げ、建設費を負担していた公立千歳科学技術大校舎新築といった大型事業の完了に伴い51.4％下回った。

　設計・構想関連は、江別市が本庁舎建設基本構想、千歳市が消防総合庁舎大規模改修の実施設計やキウス周堤墓群ガイダンス施設新築などの基本設計に取り組む。石狩市は浜益区の教育・保育環境整備で、浜益中敷地内に浜益小とはまます保育園を移転するため、増改築の基本設計に着手。当別町は役場庁舎建て替えの基本計画策定に取り掛かる。

　各市町村の予算案概要は次の通り。

　江別市　22―23年度で整備する新栄団地Ｆ棟はＲＣ造、7階、延べ4439m²の規模。初年度分として3億8282万5000円を計上した。初弾の環境クリーンセンター延命化には1億9531万9000円を充て、焼却施設と不燃粗大施設を改修する。あけぼのパークゴルフ場増設は8055万7000円を措置した。

　千歳市　大型事業の完了に伴い、普通建設事業費は減少。消防総合庁舎大規模改修実施設計やキウス周堤墓群ガイダンス施設などの基本設計、道路整備で27号通と29号通の測量調査と実施設計に着手し、工事に備える。

　新型コロナウイルス感染症の流行で落ち込む航空需要回復に約4億2000万円を配分した。

　恵庭市　道路や歩道、公園の劣化に応じる生活環境要望対策に1億655万1000円を充てた。南28号線道路整備605ｍは1億3479万6000円を投入し、舗装と一部歩道新設を計画する。

　恵庭ふるさと公園再整備は1億3583万9000円。パークＰＦＩエリアに民間事業者が整備する飲食施設は秋ごろの事業開始予定だ。

　北広島市　8億1718万7000円を投じ、防災食育センター新築に着工する。Ｓ造、2階、延べ3567m²の規模。24年度の供用開始を目指す。

　北海道ボールパークＦビレッジ建設に伴い、市道整備に9億8617万5000円、都市公園整備に2億5340万4000円を配分したほか、新駅の駅舎基本設計など負担金を盛り込んだ。

　石狩市　市営住宅花川東団地新築3棟24戸に6億5253万円、花川南中校舎大規模改修に2億9500万円を確保した。

　基本設計に取り組む浜益区教育・保育環境整備は23年度の実施設計を経て、24年度の着工、25年度の供用開始を見込む。

　当別町　町総合体育館屋上防水改修に1億2818万8000円、19線橋長寿命化修繕に1億1950万円を充てた。

　4月開校のとうべつ学園はグラウンド整備などが残っていて、7億8365万2000円を措置。ＪＲロイズタウン駅は駅前広場整備に2億5741万円をみている。

　新篠津村　第3地区社会教育会館は、第3地区集落センター解体後にＳ造、平屋、延べ296m²の規模で新築する。1億1924万円を充て、23年度の供用開始を目指す。

　役場庁舎耐震改修に7389万円、南団地建て替え2棟8戸に3億4757万円、篠津運河北4号橋長寿命化補修に7735万2000円を措置したことで、普通建設事業費は大きく伸びた。