札幌市教育委員会は、南区にある札幌藻岩高と札幌啓北商高の再編について、札幌藻岩高敷地に新設を予定する高校は1学年8学級を想定し、普通科と商業の専門学科を設置する方針だ。
14日の第1回定例市議会第1部予算特別委員会で三神英彦氏(自民党)の質問に相沢克明学校教育部長が答えた。
市立高校の再編は、将来的な生徒数の減少が見込まれる中で、教育内容の多様性や学校行事などを維持するために計画。新たな高校は2027年春の開校を目指し、23年度の基本設計着手を予定する。22年度は概要を固めるなど具体化を図りたい考えだ。
学校規模と学科に関して相沢部長は「両校の特色を継承する普通科、商業の専門学科の2学科を設置する」と説明。「生徒の多様なニーズに対応しつつ、教育課程の充実や活発な学校行事の実施に必要な規模として、1学年8学級を想定している」と答えた。
学校規模適正化とまちづくりについての質問には、松原和幸学校施設担当部長が答弁。「学校は地域コミュニティー拠点の一つ。今後も規模適正化の必要性に加え、公共施設の複合化や跡地活用、避難所の考え方などについて地域の人々に理解をしていただき、取り組みを進める」と述べた。