施設概要など伝える
旭川市は28日、西神居会館で春志内地区に建設予定の一般廃棄物最終処分場についての地域住民説明会を開いた。建設地の下流域となる神居古潭地区の住民ら約10人が参加。スケジュールや施設概要を伝えたほか、環境への影響、廃止後の用途など住民からの質問に答えた。
江丹別にある最終処分場は2030年3月で容量が埋まる見通し。市は新処分場の建設に向けて用地選定を進め、今月上旬に神居町春志内地区にある17.4haの民有地を建設候補地とすることを決めた。
富岡賢司環境部長は「市民の衛生のために必要な施設。地域の皆さまにも理解してもらい、一緒に整備の在り方を考えたい」と呼び掛けた。
説明会ではリサイクルや産業廃棄物の受け入れ中止、ごみ分別の細分化により大幅に埋め立て処分量が減少していることを指摘。資源化が不可能なプラスチックなどを主に埋め立て、鳥獣害の原因となる生ごみは入っていない点を強調した。
浸出水や地下水への影響も現状の江丹別では見られないことも紹介。23、24年度は基本計画の策定に充て、設計は25、26年度、建設工事は27―29年度で進めるスケジュールを示した。
住民からは廃止後の用途や農業用水への影響を不安視する声も上がった。市は用途については地元と協議の上で緑化などを実施するとしたほか、水利団体、環境団体への説明も進めるとした。また、ごみの搬入で国道12号に渋滞が発生しないよう道路管理者とも協議していく方針を伝えた。
市は江丹別や嵐山など他の隣接地でも同様の地域説明会を開く予定だ。