札幌市、PFIアドバイザリー業務を公告
札幌市は山口斎場の次期PFI契約に向けたスケジュールを固めた。2022年度に譲渡前検査等調査や市場調査に取り組み、23年度に事業範囲や費用、修繕内容を精査。24年度にも運営事業者を選定し、25年度の本契約締結を目指す。修繕は火葬炉など大規模なものになる。15日、次期運営に先駆けたPFIアドバイザリー業務を公募型プロポーザルで公告した。
山口斎場は手稲区手稲山口308に位置。札幌市初のPFI事業として整備し、25年度で現契約が満了する。
供用開始から25年目となる31年前後には電気・機械設備等の更新時期を迎える。火葬炉も供用開始から20年を経過すると保全が必要で、休場せずに大規模修繕を予定する。26―35年度の次期運営事業者が修繕を含めて一体的に担い、効率化を図る。
アドバイザリー業務の履行期間は25年3月19日まで。現所有者から市に建物や設備、備品を譲渡する前の検査に加え、事業スキームの検討や事業費の算定、事業者選定に関する各業務に取り組む。参加意向申出書は28日、企画提案書は5月19日までの提出を求める。
企画提案書の審査では「PPP・PFI導入可能性調査やアドバイザリー業務、公共施設に関する調査、検討業務の実績を豊富に有しているか」「計画案が経験、実績などの妥当性、有効性の観点から業務を円滑に進められるものとなっているか」などの視点で評価する。
5月23日に書類審査、同30日にヒアリング審査を予定し、6月の契約締結を見込む。