24年度着工へ 工事費9億円
札幌市都市局は16日、西清掃事務所移転新築の主体・設備設計を公募型プロポーザルで公告する。新事務所はZEB化を図る考えで、概算工事費は9億円。6月7日まで参加表明書や技術提案書を受け付け、7月に事業者を選定する。2カ年かけて主体と設備の基本・実施設計を進め、2024年度の着工、26年度の供用開始を目指す。
清掃事務所は、家庭ごみの収集と地域のごみステーション管理のサポートをする拠点。ごみ収集業務用の大型車両やごみパト隊の車両管理場所で、これらの業務に従事する職員の事務所にもなっている。
西区発寒15条14丁目2の1にある現事務所敷地を発寒清掃工場更新の用地に充てるため、西区発寒12条14丁目1076の12ほかの1万1270m²に移転する。市雪対策室が保有し、発寒地区雪堆積場として使用している。
新施設は事務所棟(延べ1000m²)、車庫(延べ1300m²)、倉庫(延べ300m²)などを新築。エネルギー削減率50%以上のZEB Ready(ゼブ・レディ)を目指す。
基本・実施設計の予算額は主体で1600万円、設備で850万円を見込む。
プロポでは、主体と設備で一体的に取り組むZEB化に向けた手法のほか、ライフサイクルコスト(LCC)の最適化、具体的な業務プロセスなどについて提案を求める。
参加資格は建築設計・監理業と設備設計・監理業のそれぞれA等級に登録がある者。建築、設備設計事務所が共同で参加する場合、共同体を結成する必要はない。
1棟当たり延べ1000m²以上の建築物の新築か改築に関わる実施設計の元請け実績などを求める。
ヒアリングも予定する選定委員会は7月7日、選定結果は翌8日に発送する見通しだ。