3万m²に飲食施設や駐車場拡張
札幌市は23日、市内で初めてとなる百合が原公園でのパークPFI導入で、募集要項を公表する。約3万m²を対象に、民間活力を活用した飲食施設や駐車場拡張などの提案を求める。収益性を確保するため、20年間の指定管理者を合わせて公募。31日に事前説明会を開き、申し込みを8月1日から受け付ける。10月にも事業者を選定する。
北区百合が原公園210ほかにある同公園は25万3140m²の敷地に、世界の百合広場などガーデンやパークゴルフ場などを有する総合公園。1983年に開園した。
対象はJR百合が原駅側の公園管理事務所や第1駐車場、第2駐車場を含むエリア。飲食を含む民設民営の施設を必須とし、飲食以外は任意とする。
加えて、特定公園施設の必須提案として68台以上の駐車場拡張、管理事務所建て替え、エントランス整備の提案を求める。現管理事務所はS造、平屋、延べ362m²で、同規模以上での建て替えを想定する。
特定公園施設の費用は設置予定者と市が負担し、整備後、市に施設を譲渡。市の負担上限額は整備費の9割未満、1億4800万円とした。
参加資格は市内に事務所を置く法人や団体、グループ。グループの事務所所在地要件は代表者のみに求める。加えて、特定公園施設の設計を担う法人は、市の入札参加資格者名簿で建設コンサルタントの都市計画・地方計画部門か造園部門に登録。施工を担う法人は土木か造園に登録があることを求める。
2021年度に実施した市場調査では、パークPFIと指定管理の併用を望む事業者が多かったことを踏まえ、指定管理者を合わせて募集。パークPFIの提案と指定管理の提案の総合評価が高い事業者を選定する。
事業者選定後、指定管理は議会議決を経て協定を締結。期間は23年4月1日から20年間となる。
一方、パークPFIは23年2月ごろの基本協定締結後に設計を進め、23年度に着工。24年6月までに供用開始する。
募集要項の公表後、6月8―22日で質問を受け付ける。