池田町は3月に閉校した利別小の利活用を再検討する。子育て関連施設として校舎を発達支援センター、屋内運動場とグラウンドを子どもの遊び場に活用する方針だったが、改修費が想定を上回ったため。当初は2022年度に設計し、23年度に着工する予定だった。今後、庁内で再度議論して利活用方針を見直す。
利別西町20にある利別小は3月末、池田小と高島小との統合により閉校。校舎(S造、2階、延べ2247m²)は1979年、屋内運動場(S造、2階、延べ622m²)は80年にそれぞれ完成した。
町は校舎を改修し、住民からの要望があった発達支援センターの新設を計画。屋内運動場とグラウンドは避難所機能を維持しつつ、小学校跡地という特徴を生かして子どもが集う遊び場に活用する考えだ。
21年度は谷津設計に依頼し、躯体と設備を調査。子育て関連施設への用途変更と現行の建築基準法に合わせるため、校舎は排煙設備改修や避難誘導灯設置が必要となることが分かった。屋内運動場は2階放送器具庫と階段の撤去、暖房設備更新が適当と判断した。
概算事業費は校舎改修が2億4178万円、屋内運動場改修が1億2474万円。両施設を解体する場合は1億円を見込む。
町の担当者は「構造補強や設備更新で改修費が想定以上になった。利活用方針を抜本的に見直す必要がある」と話している。