札幌市教育委員会が計画している札幌藻岩高と札幌啓北商高の再編で、校舎新築の基本設計が2023年1月に公募型プロポーザル公告される見通しだ。発注部局の都市局と詳細を詰めていて、同4月以降の契約締結と着手を予定。市は設計費を23年度当初予算に計上する方針だ。
市教委は中学卒業者の大幅な減少などが見込まれるため、南区にある両校を再編して川沿3条2丁目の藻岩高敷地内に高校新設を計画している。普通科と商業科を設置し、27年春に開校。現在の藻岩高校舎は解体される見込みだ。
23年1月中旬―下旬をめどに基本設計を発注。規模や設備などの詳細を詰める。実施設計とは分ける考え。地域住民への周知についても内容や時期を今後検討する。
市教委は17年策定の市立高校教育改革方針で、中学卒業者数の減少を踏まえて学校の規模適正化を図る必要性を提示。再編はこの方針に沿ったもので、小中学校では既に進んでいるが高校では初めてとなる。
市教委によると、他に高校再編の具体的な検討はしていないが、将来的に新たな計画が浮上する可能性がある。少子化の推移や道立高の動向などを踏まえ、市立高の魅力向上に向けてさらなる充実を図る方針だ。